21世紀のモダンハイゲインアンプDiezel Hagen

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quelltllのチューニングがどんどん落ちてきたので、MESA BOOGIE Rectifierでは対応できなくなり、DiezelのHagenを導入しました。

Hagenは、出力100ワットの4チャンネルのギターアンプヘッドで、現在の音楽シーンに向けてVH4のサウンドを進化させたDiezelの最新アンプです。
Diezel社はPeter Diezel氏によって立ち上げられたドイツのブティックアンプメーカーですが、近年はアメリカや日本にも進出し、ドイツ内外で高い評価を得ているアンプブランドです。

http://diezel.typo3.inpublica.de/hagen.16.0.html

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低音の出かたははレクチと全然違います。
特にDeepというコントロールで思いっきり重低音が出てきます。
もう、ギターってこんな音域の音出てるの?と思うほど。
もはや一般的な4×12インチのギターキャビネットでは再現できないほどの音域です。

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Hagenのツマミはホワイトで、ボディーはブラックトーレックスです。
このカラーリングはあまり無いのですが、黒系以外のトーレックスのキャビにも合うカラーです。

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もちろんハムバッカーにも合うのですが、ストラトみたいなシングルコイルにも案外合います。
というかこういう音は他で聴いたことが無い感じです。
タイトで硬質なエッジがあるのですが、高域がキンキン系の昔のアンプとは違い、ジョリジョリっとした歪み方です。

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パワー管はKT77で、マーシャルのEL34ともメサブギーの6L6とも違います。
ここがけっこうポイントなのではないかと思います。
ギタリストはついつい音を歪ませるプリ部分の回路ばかり気にしますが
ギターサウンドのトータルの質感を決定するのはパワーアンプとキャビネットの部分です。
最終的にかなりパワー管の色付けはされます。
KT77はどんなに歪ませようと、チューニングを落とそうと、とにかく輪郭がパキっとはっきりする感じです。
EL34みたいなコンプ感は無いです。
6L6のような暴れる感じも無いです。
音がクリアなまま出力を上げるという感じでしょうか。

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真空管のあたためは10分くらいで本来の音に安定します。
これがマッチレスとかだと30分はかかるので、スピーディーにスタンバイできるアンプと言えるでしょう。

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http://moridaira.jp/posts/diezel-hagen

プリアンプ
チャンネル1:クリーン
チャンネル2:クランチ
チャンネル3:メガディストーション
チャンネル4:リード

マスターコントロール
プリアンプでサウンド設定をした後、マスターセクションのディープコントロール、プレゼンスがさらにサウンドを魅力的なものに仕上げてくれます。また、マスターボリュームが2つあり、一瞬にレベルを切り替えてリードをとることができます。

エフェクトループ
プリアンプセクションの後には3つのタイプのエフェクトループがあります。1つはインサートタイプ、1つはパラレルミックスループ、もう1つはスイッチャブルループです。

MIDIコントロール
チャンネル、スイッチャブルループ、マスターボリュームの選択はセットでプログラムしてMIDIでコントロールできます。すなわち、MIDIペダルでサウンドを一瞬に切り替えることができます。MIDIペダルは他社製品と、DiezelのColumbusペダルが使用できます。

フットスイッチ=FS7HA
チャンネル、スイッチャブルループ、マスターボリューム、ミュートはそれぞれ専用(別売)のFS7HAフットスイッチでコントロールできます。

スピーカー
スピーカー出力は4x2、8x2、16オームがあり、多様なキャビネット選択が可能です。

スペック

Output: 100 Watt, biasable in pairs (2 trimmers)
Channels: 4 individual: clean, crunch, mega, lead
Loops: 3, one midi switchable serial, a permanent serial and a perm. parallel loop (with volume ctrl)
Equalization: each channel with gain, volume, treble, mids and bass, 2 master volumes, presence, depth
Preamp: 6 12AX7 High Grade
Poweramp: JJ KT 77
Dimensions: 27(H)x74(B)x28(T) cm
16,6(H)x29,1(W)x11,0(D) inch
Weight: 24kg

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Hagenの音は結構硬質でバキっとした輪郭がしっかり出ます。
これは8弦、9弦ギターのドロップチューニングでも腰砕けのサウンドにならないので使えます。

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クリーンチャンネルはとにかく冷たい感じで、北欧のメタル系の突き刺さるようなクリーンサウンドです。
マッチレスやフェンダー系のクリーンとは全く別物ですが、これはこれでメタル系のクリーン特有のモダンなサウンドです。

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クランチチャンネルはゲインを最大にすれば普通のマーシャルのディストーションサウンドくらいには歪むのですが、他のチャンネルには無いゴリッとしたエッジがあり、Djentのようなゴリゴリの低音を出すにはこのチャンネルが有効です。
ここにチューブスクリーマー等で歪みを足すことによってエッジと歪みが両立します。
このサウンドは他のアンプではなかなか出せないチャンネルです。

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メガチャンネルは既にメサブギーでいうモダンチャンネルの最大ゲインくらい歪みます。
Diezelで最も使われるチャンネルなのではないでしょうか。
レクチよりもしっとりしていて音のキメが細かく太いサウンドです。
このサウンドを聴いた後レクチを弾くと、音がボソボソっと荒っぽく、悪く言えばちょっと雑に聞こえるほどです。
モダンハイゲインアンプとしてレクチと比較されがちですが、音は全然違います。
どちらかの代用ができるようなアンプではありません。
しいていえば、レクチは90年代後半からのラウド系の轟音に合うアンプで、ディーゼルは2000年以降のDjentなどの新しいメタル系のエッジが立ったサウンドに合うと言えるかもしれません。

今後quelltllのドロップチューニング系のディストーションギターはこれが中心になっていきます。

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